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参考文献

本サイトは多くの教科書や専門書を参考にして作成しています。直接引用する場合は引用元を都度表記しますが,特に講義編では多くの教科書等を参考にした上で,より分かりやすい説明とするために,それらを再構成したり,新しい解釈を加えたりする場合があり,都度の引用は困難です。参考とした文献のうち代表的なものを以下に紹介します。

無機化学・錯体化学

  • Inorganic Chemistry 7th Edition, M. Weller, T. Overton, J. Rourke, F. Armstrong (Oxford University Press)
    無機化学の教科書としては世界で最も著名なものの一つ。邦訳版も出版されています。世界標準といっても良いくらいの教科書なので,授業の準備をするとどうしてもこの教科書の記述に寄ってしまいます。とても分厚いので頭から順に読もうとすると必ず挫折しますが,授業などで基礎を習った後に必要箇所に的を絞ってじっくり読むと理解が深まり効果的です。ところどころ誤植や間違いらしきところがあって,世界標準ゆえに間違いも世界中に広まってしまうのが難点です。版が新しくなると最近の話題が取り込まれますが,そういった内容は別途入手した方が良く,それ以外の部分はほぼ完成の域に達していますので,ある程度古い版でも実用には問題ありません。
  • Coordination Chemistry, J. R. Gispert (Wiley)
    出版社からは大学院生向けの錯体化学の教科書という扱いで紹介されていますが,丁寧に書かれているので学部生でも頑張れば読める内容です。深すぎず浅すぎずで錯体化学全般を扱っていますので,学部の授業で習った錯体化学に物足りなさを感じている方は手にしても良いと思います。

物理化学

  • Atkins' Physical Chemistry 11th Edition, P. Atkins, J. de Paula, J. Keeler (Oxford University Press)
    物理化学の世界標準的な教科書で,共著になっているが事実上アトキンスの作品。邦訳版も出版されています。もし化学専攻出身で就活のときに「アトキンスって知ってます?」と面接で聞かれて「知らない」とか「コメディアンのですか?」と答えてしまうと勉学に力を注がなかったことがばれてしまうというくらいに有名。コメディアンの方は Mr.ビーンで知られ 2012 年ロンドンオリンピック開会式にも出演したローワン・アトキンソン。アトキンスはオックスフォード大学の先生ですが,アトキンソンもオックスフォード大学の出身なので,色々な意味ですごい大学です。

化学熱力学

  • 物理化学入門シリーズ 化学熱力学,原田義也(裳華房)
    化学の学習に使う熱力学という観点からは価値ある一冊です。初学者向き。同著者同出版社から「化学熱力学(修訂版)」という別の教科書も出ていて,こちらの方がやや内容に厚みがあり本格的ですが,基礎部分は重複しています。大は小を兼ねるという考えもありますが,装丁が新しい入門シリーズの方が個人的には好き。これを入口にして,レベルアップには別著者の教科書を使うことで多角的に化学熱力学をとらえるのが良いと思います。

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